うちは収納が少ないから片付かないんだわ
うちも収納スペースが狭くて、モノが入らないのよ
こんなお悩みに答えます
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
これまで、転勤で様々な家に移り住み
その都度暮らしを一から作り直してきました
ライフステージの変化を
肌身で感じながら、現在50代後半
そんな私が
楽に暮らせる空間をつくるための
「収納」の考え方をご紹介します
- 収納スペースと管理能力の生かし方
- 収納スペースごとの考え方
収納が足りなくて片付かないと悩む人の
参考になれば幸いです
収納スペース×管理能力
- 収納スペースを生かす
- 管理能力を上げる
これが、上手く収納するためのコツです
どんなに広い空間があっても
片付かないと悩む人もいれば
たとえ狭くても
スッキリした暮らしを送っている人もいます
違いは
2つのキャパシティ(容量と能力)を
生かせているかどうか
- 収納スペースを生かす
物理的な空間の広さを最適化する - 管理能力を上げる
持つモノを管理する力をつける
この2つを意識することで
空間を上手に利用し
収納するモノをしっかり管理することが出来
片付かない悩みから
解放されると考えています
- 収納の位置と空間の大きさを考える
- 必要な場所にモノを収める工夫
- 空間を区切る
- 自分が管理出来る量を知る
- 今、本当に必要なモノを選ぶ
- どこに、何を、どのように収納すれば、使い勝手が良くなるのかを考える
物理的な空間の広さは
各々のご家庭によって様々です
大きければ大きいほど
あればあるほど
たくさんのモノを収納出来るのは当然
でも、モノを意識せず
なんとなく押し込めてしまえば
収納スペースは
あっという間にいっぱいになってしまいます
なのに
本当に必要なモノは出しっぱなし
ということにもなりかねません
収納スペースのパターンごとにキャパの生かし方を詳しく見ていきましょう
建物の一部としての収納スペース
もともと備え付けられている収納です
その場所に必要なモノを収納するように
考えられている場合が多いので
持てる量(適正量)
の目安になりやすいでしょう
▼適正量の考え方については、こちらの記事を参考にしてみて下さい
クローゼット
洋服を収納する用途で
部屋の壁面にパイプハンガーと共に
備えられているスペースです
※ウォークインクローゼットなどの大型収納庫については後述します
マンション等の備え付けでは、申し訳程度な空間も多いですよね
クローゼット内の整理が
上手くいかない原因に
- 季節(春先、夏、秋口、冬)
- 流行
- 時代(今の自分に似合うサイズや丈感、形)
- 子供の成長
などによる、適切な入れ替えが出来ていないことが考えられます
まずは
空間に対して持てる量を意識することが
最も大事です
ハンガーを揃え、持てる数を決めてみよう
スペースに合ったモノの持ち方を第一に考え
常に旬の服を持つことを意識すれば
クローゼットは
はるかに使いやすくなるでしょう
また、工夫することで
空間を余すことなく利用しましょう
- 下部 → 収納ボックスに、たたんで
- 枕棚 → 収納ケースにシーズンオフの服や、バッグ
- 壁面 → フックで帽子やバッグ
- 奥行 → 突っ張り棒でシーズンオフの服や礼服
季節の変わり目の衣替えは
取り出しやすい位置に
引出しの位置を変えるだけなら
服の管理は、圧倒的に楽になります
物理的な空間に限りがある場合には
- 宅配クリーニングの保管サービスで
シーズンオフの服を預ける - 洋服のサブスクを利用することで
旬の服をレンタルする
といった
モノと空間のバランスを取る工夫
をしてみましょう
宅配クリーニング
わが家は、ふるさと納税で利用しています
↓参考 洋服のサブスク↓
男性にもおすすめです
宅配クリーニングの長期保管で
空間を有効に利用し
洋服のサブスクで
モノの持ち方をコントロールすると
クローゼットの管理が楽になります
▼クローゼットの片付け方について解説しています
▼借りることのメリットについて解説しています
下駄箱
靴や玄関周りの道具を収納するスペースです
※シューズクロークなどの大型収納庫については後述します
家の顔と言われる玄関なので、靴が散乱している状態は避けたいですね
- 成長によってサイズが変わる子供靴
- 消耗による買い替え
- 流行、旬の入れ替え
を意識し
スペースを上手く循環させましょう
ここでも
空間に入るだけの量を持つことが大事です
スペースに収まる数を意識しよう
入らないけど手放せないからと
収納力を上げるグッズで収めてしまうと
取り出す時にも、しまう時にも面倒に感じる
場合があります
手間がかからない方法で
スッキリ暮らすには
やはり持てる数を意識する必要があります
その上で
どうしても収まらない場合には
収納力を増やす工夫をしましょう
- 履く頻度が高い → 下駄箱の中の取り出しやすい位置
履く頻度が低い → 箱やファイルボックスに入れて積み重ねる - 扉の内側 → スリッパや傘の収納に利用(タオルハンガーやフックを利用)
また
季節ごとに衣替えする必要がある
- ブーツ
- サンダル など
特にロングブーツの場合
オンオフ共にスペースが必要になります
一年を通して入れ替えが面倒に感じない数を
意識して持ちましょう
下駄箱の中に指定席があり
出しやすく、しまいやすい状態であれば
玄関のたたきが靴であふれてしまうことは
無くなるはずです
出しっぱなしにしてしまうのは、しまいにくいのが原因かも知れませんね
▼下駄箱の片付け方について解説しています
システムキッチンキャビネット
システムキッチンとは
シンクとコンロ、調理台が
一枚の天板でつながったものを呼びます
近年のほとんどの台所が
この形ではないでしょうか
メーカーによる違いはあっても
動線的な考え方に差異はなく
水を使う道具はシンク側に
火を使う道具はコンロ側に
収納しやすい作りになっています
なるべく動かずに作業できる位置を意識して収納を作ろう
片付かない、使いにくいと感じる人は
もう一度、自分の動線を見直してみましょう
- 数は適量か
- 無ければ困るモノか
- どれくらい使うか
と問いながら
必要なモノから優先的に
収納場所を決めていきましょう
- 扉や引き出しの中を適度に仕切る
- 重ねる数を意識する
- 扉の内側も活用する
まな板、ラップ類、鍋の蓋 など
便利なモノをたくさん持つことで
時短出来る一方で
収納スペースを圧迫し
手入れに手間がかかることも多いです
モノの持ち方が
自分の求めている暮らしに合っているのか
今一度、意識してみましょう
▼キッチンの片付け方は、こちらの記事も参考にしてみて下さい
ユニット洗面台キャビネット
コンパクトなタイプから
ワイドなものまであり
その幅によって
収納出来る量はかなり違ってきます
洗面所の役割を考え
- 歯磨き
- 顔を洗う
- 髪を乾かす、整える
- 化粧をする など
基本的に
そこでしか出来ないこと以外のモノは置かないことを意識しましょう
空間を仕切って、収納力を上げよう
細々したモノが多いので
適度に収納用品を使い
取り出しやすく、しまいやすくしましょう
- 浮かせる収納で掃除をしやすく
- 空間を仕切り上下、奥行まで生かす
- 壁面を利用する
洗面所は汚れやすい場所でもあります
出ているモノが多ければ
それだけ、掃除がしにくくなるので
出来るだけ扉や引き出しの中に収まる工夫
をしてみましょう
タワー マグネットバスタオルホルダー
壁面を利用したタオル収納が出来ます
タワー トゥースブラシホルダー
浮かせることで、衛生的で掃除も楽になります
タワー 伸縮シンク下ラック
扉収納に適した、高さ・幅の調節と、配管も避けて設置出来る奥行30cmの丈夫なラックです
▼洗面所の片付け方について解説しています
押し入れ
和室に備え付けられている
奥行きのあるスペースです
その部屋の使用目的によって
何を収納するのかが違ってきます
空間を上下前後に四角く仕切って、収納力を上げよう
日本古来の和室は、布団を収納しやすいよう
奥行のある空間になっています
その意図通り、布団を敷く場合は
- 寝具
を収納することが第一の目的になるでしょう
その他にも
- 季節の家電製品
- 季節の飾り(節句、イベント用品)
- 思い出の品
- 旅行かばん
など、大きくかさばるモノを収納出来ます
その場合、出し入れすることを考えて
収納するモノを決める必要があります
意識せず、色々なモノをつっこんでしまうと
奥でモノが死蔵する原因となります
- 上段 → 前後で仕切り、奥まで有効活用する
- 下段 → キャスターを利用して出し入れする
時には、クローゼットの役割をしたり
大きなモノを収納したりと
フレキシブルに使える空間です
だからこそ、目的を明確にし
収納するモノを考えることで
収納力を最適化することが出来ます
押し入れタイプの奥行きのある収納用品は、引き出す時のスペースまで考える必要があります
一か所型の複合大型収納庫
まとまった空間になるので
空間を上手に利用すると
大容量のモノを収納出来ます
逆に、モノを意識しないと
不要なモノのたまり場になってしまうことも多いようです
ここを上手に使うことが出来れば
家の中がモノであふれることを防ぐことが出来るでしょう
納戸
建築基準法上、採光や通風などの条件により
「居室」と認められない空間です
「サービスルーム」
と呼ばれる場合もあります
日が当たらないので
モノが日焼けしない
ことがメリットである反面
換気がしにくく
温度や湿度の調整が難しい
のがデメリットです
納戸のある位置から収納するモノを考えよう
決まりが無いからこそ
しっかりと決まりを作ることが
必要だと感じます
大きなモノを収納する場所と考えるよりも
- リビングに近ければ
そこで使ったり飾ったりする
- 季節家電
- 節句・イベント用品 など
- 玄関に近ければ
外に持ち出す
- ゴルフバッグ、スキー用品
- スーツケース など
といった感じで考えてみましょう
- 使用頻度が、奥に低いモノ、手前に高いモノ
- 出し入れするスペースが必要なので、コの字に収納する
- 棚を設置すると収納しやすい
ウオークインクローゼット
洋服をまとめて収納出来る大型の空間です
まとめることで、衣替えの必要がなかったり
広さによっては、中で着替えも可能に
オールシーズンの服(バッグ、小物まで)をまとめて管理しよう
壁面のクローゼットと違い
奥行きがあるので
- 人が出入りする
- モノを出し入れする
スペースまで考える必要があります
広さはご家庭により様々ですが
スペースに合ったモノの持ち方が必要なのは
通常のクローゼットと同じです
- ハンガーを揃える
- シーズンオフの服にはカバーをかける
ハンガーの間隔を3cmにすると
取り出しやすく、しまいやすくなり
見た目にも整います
マワハンガー
ロングセラー商品で買い足せるのが魅力です
イケア ブメラングハンガー
エーワン パーソナルクローク
ハンガーのフック部分までカバー出来る
デザインが気に入っています
同じ様な空間に
- ウォークスルークローゼット
- ファミリークローゼット
などがありますが、考え方は同じです
シューズクローク
玄関の横に設置され
靴のまま出入りが出来る
大きな収納スペースです
靴以外に
- コート
- ベビーカー
- アウトドア用品
- 園芸用品 など
外で使用するモノを大容量で収納出来るので
玄関周りがスッキリします
外出・帰宅時の動線を意識しよう
外とつながる便利な空間ですが
汚れやすく、湿気やすい場所でもあります
なんでもかんでも詰め込むのではなく
風通しのいい収納を作りましょう
- 動線を考えて収納位置を決める
- シーズンオフの靴は、箱やファイルボックスに入れて重ねる
ロフト
屋根裏部屋とも呼ばれ
上の空間を有効活用させたスペースです
フロア空間が狭いワンルームなどでは
貴重なスペースになりますが
収納スペースとして考えた時
たとえ使用頻度が低いモノであっても
はしごでの出し入れは不便です
床下収納
床板と基礎の間の空間を利用した
収納スペースです
シロアリや水漏れ、基礎のひび割れ
などの点検口としても利用されます
物理的に収納が少ない場合は
有効な収納場所となります
一方で
気密性があるため、開け閉めに労力が必要で
湿度も高くカビが生えやすい場所です
収納として活用する場合は
キッチンなら、ペーパー類やラップなど
洗面所なら、洗剤などのストックなどの
保管に向いています
物置
普段使わないモノや道具などを
居住スペースに置けない場合に
収納する場所です
外で使用して、家の中には持ち込みたくない
または、持ち込むのが大変なモノには
適した収納スペースになります
- マウンテンバイク
- サーフボード
- スキー道具 など
使用する目的がある場合は問題ないのですが
- 不要なモノ
- 子供用品(ベビーカー、ベビーバスなど)
といった
今、判断出来ないモノや期間限定のモノ
のために取り入れることはおすすめしません
判断を先送りしない
レンタル品を利用したり、手放すことで
持てる空間を有効に活用しましょう
外に借りる
- レンタルスペース
も、本当に借りてまで
持つ必要があるモノなのか
と考えてみましょう
置き家具収納
備え付けられている収納空間だけでは
- 収まりきらない
- 動線が悪い
といった場合
足すことで、収納力が上がります
その反面
増やせば増やすほど
本来の住居スペースが狭くなります
タンス
婚礼箪笥を含め
服を収納することを主とした家具です
備え付けのクローゼットだけでは
収まらないことも多いと感じます
ただ
ライフステージが変われば
持つモノも変わります
タンスは大きく重くスペースが必要です
もしこの先
不要になった場合、処分はかなり大変です
収納したいモノが、ずっと必要なモノか
または
軽い収納用品で代用出来ないか
これから先のことも視野にいれながら
考えてみることも大事です
食器棚
食器や調理家電を収納するための家具です
時代により、家電の大きさの変化で
入らなくなる場合や
ライフステージの変化で家族の数も変われば
収納する数も変わります
モノの数を厳選すれば
食器棚を持たなくても
システムキッチンの中に収める
といったことも可能です
または、ユニットシェルフなど
暮らし方が変わった時でも
他に使い道があるモノを選んでみるのもいいかも知れませんね
最近のオーブンレンジは奥行があるものが多いので、サイズをしっかり測ることが大事ですね
サイドボード/チェスト
暮らしの空間に置くことで
必要なモノが
すぐ手に出来る収納場所になります
- リビングやベッドサイドに置く
- サイドボードの上に季節の飾りを置く
- 趣味のモノを飾る
など、自由に収納を足すことが出来ます
節句・イベント用品などは
収納場所と飾る場所を合わせて考えましょう
まとめ
収納力を上げる秘訣
片付けの知識が無かったこれまでの転勤生活では、収納が一番の悩みでした
そのため
無意識に増え続ける家具、収納用品に
自ら苦しめられることもありました
そして
多くのモノを無駄にしてしまいました
今、思うのは
自分が持つモノをもっと意識して
持てる空間に、本当に必要なモノを
どのように収納すれば使いやすいのか
どこに置けば動線が良くなるのか
を考えた暮らしをすれば良かったんだ
ということです
収納に悩む人に届けたい思いです
▼収納については、こちらの記事もぜひ参考にしてみて下さい