
子供が生まれてから家の中が片付かないのよね



仕事を始めたら、家事に手が回らなくなってしまったわ



今までやってたことが、だんだん面倒になって…
こんなお悩みに答えます
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
転勤で様々な家に移り住み
その都度暮らしを一から作り直してきました
ライフステージの変化を
肌身で感じながら、現在50代後半
そんな私が
楽に暮らせる空間をつくるための
「暮らしの変化」について解説します
- 暮らしとモノの関係性
- ライフステージごとに必要なモノの持ち方考え方
片付けが上手くいかず
暮らしにくくなったと感じる人の
参考になれば幸いです
ライフステージとモノの関係性


人の一生には
- 幼年期
- 青年期
- 壮年期
- 老年期
また、人生の節目では
- 独立
- 就職
- 結婚
- 出産
- 別居
- 同居
- 定年 など
といった
家族の構成や、ライフスタイルによって
暮らしの変化をむかえる段階があります
もし
- 片付かない
- 家事に手が回らない
- 面倒臭い、億劫になることが増えた
と感じていたら
これまでのモノの持ち方が
今のライフステージに合わなくなってきているのかも知れません
暮らし方が変われば
持つモノ・モノの持ち方も変わってきます
暮らしの変化に対応しないと
暮らしにくさにつながります



モノの持ち方が大きく変わるライフステージごとに、意識すべきポイントを見ていきましょう
ステージごとのモノの持ち方考え方
独立


親元を離れ、暮らしを一から始める時
これまで自分のモノだけでよかったのが
生活に必要なモノすべて準備し
管理する必要が出てきます
取り急ぎで揃えてしまうことも多いのですが
実は、上手に選べば長く使えるモノも多く
これから先の暮らしを考えた時
買い替える必要が無いモノ
頻度が少なくてすむモノもあります



わが家でも、主人が一人暮らしを始めた30年前に買ったモノで現在も使っているモノがいくつかあります
キッチン用品
- 包丁
- キッチンばさみ
- ボウル・ざる
- スプーン・フォーク など
一度買えば、なかなか買い替えないモノです
ステンレス製は高価なモノも多いのですが、丈夫で長く使えます




キッチン用品のプラスチック製品は軽く、劣化も少なく、長く使えます
とりあえず100均でと考えるよりも、こだわって選んでみてはいかがでしょうか
わが家のお墨付きご長寿キッチン用品です
▼おすすめのキッチンツールをご紹介しています


収納用品
昔から日本の家は、「基準寸法」単位モジュールをもとに建てられています
通称 | 一間 | 半間 | 奥行 |
京間 | 1910 | 955 | 880 |
江戸間 | 1760 | 880 | 880 |
団地間 | 1700 | 850 | 850 |
収納用品がシンデレラフィットするのは
モジュールに合っているからです
なので、モジュールを意識して規格設計されているモノを選べば、住まいが変わっても互換性が高くなると感じます
変わるものと変わらないもの
無印良品は2004年に「家」を販売する際に、畳というモジュールは大切にしながら、nLDKという様式に変わるものとして「一室空間」を提案しました。
無印良品が、畳というモジュールを大切にしているのには理由(わけ)があります。
畳の寸法は3尺×6尺です。1尺は約30.3cmですが、西洋の基準寸法であるフィートもほぼ同じ30.48cmです。これは偶然ではなく、いずれも人体の寸法から来ており、なるべく合理的な寸法で暮らしやすくと考える住宅のモジュールとして、非常に理にかなっているわけです。
ですから、このモジュールは変わらずずっと使えるものであり、無印良品では家に限らず、家具や生活雑貨についても、この畳モジュールを念頭にデザインされています。
引用元:「モジュール」と「様式」 | 住まいのかたち | 住まいのコラム | 住まいのかたち|Magazine for MUJI LIFE
大きな家具よりも、軽くて使いまわしのきく収納ケースが、ライフステージが変わっても長く使えると感じます



わが家では、奥行き44.5cmのモノを高さ18cmと30cmと組み合わせて使っています
結婚


モノが二人分に増えるので
スペースに対して持てる数・量を意識することが大事です
新しく家具や家電を購入する際には
下記のポイントを意識してみて下さい
家具
一度買うとなかなか買い替えるものではなく
買い替えの際は古いモノを処分する手間も必要です
- 大きさ
- 素材
- 耐久性
- 手入れの手間
を考えて慎重に決めることをおすすめします
家電
耐用年数と呼ばれる寿命があります
個体差がありますが
わが家が結婚24年の間に買い替えた回数は
- 冷蔵庫 2回
- 洗濯機 3回
- エアコン 2回
- テレビ 3回
- オーブンレンジ 2回
- 掃除機 3回
- トースター 4回
中には機能的な買い替えもあり
使用頻度による差はありますが
大型家電に関しては
約10年前後だと考えています
多機能・高機能であればあるほど高額です
使わなければ無駄になるので
暮らしに必要な機能だけ選びましょう
出産


一番モノが増え
入れ替わりが激しい時期です
かさばるモノは、ネット通販を利用して
必要な分だけ上手に購入しましょう
使用期間が短いモノも多く
次使うのがいつになるのか分からないので
レンタルやサブスクを積極的に利用してみてはいかがでしょうか
必要な時期に、必要なモノを
収納に悩むことなく持つことが出来ます
つい子供のモノにお金をかけてしまいがちですが、大きくなればなるほど、子供はお金がかかります
- 塾・習い事
- 進学
- 仕送り
- 成人祝い
- 国民年金支払い など
子供が小さい間にこそ、出来るだけ節約して貯めることをおすすめします



わが家は子供一人で、現在大学生ですが、びっくりするほどお金がかかってます
▼借りるメリットについて、こちらの記事で更に詳しく解説しています


▼子育てにかかるお金について解説しています
子供の独立


親の立場から見た子供の独立においても
暮らしは大きく変化します
子供が家を出た後も
住んでいた時と同じ状態のまま
というご家庭も多いのではないでしょうか
勉強机や教科書・雑誌、大量の服など
今後必要となる可能性が低いモノまで取り置いてしまうと
たまに帰ってきた時にも
くつろげる空間とは言えません
結婚や独立して
別に所帯を持っているなら尚更です
空間に余裕があり、他に用途が無くても
掃除などのメンテナンスも必要です
今後も暮らす家族にとって
有効な空間にすることを第一に考えましょう
ただし
持ち物本人の確認無しに
処分してはいけません
家族みんながモノに対して
意識が持てるようになるのが望ましいですね
親の介護


親もいつまでも若い頃のままではありません
ずっと頼りにしてきた親と
立場が逆転するのが老いです
- 病院の付き添い
- 車いす生活
- 認知症
- 寝たきり など
私自身、実・義理親で経験しています
介護のため同居するケースもよく聞きます
程度の差はあれ
おそらく誰しもにおとずれる段階です
暮らしが大きく変わるからこそ
楽に暮らせる空間を、早い段階で
作っておくことが大事だと感じます
▼将来に不安を残さないためにも、親子で話し合う機会を持つことが望まれます


定年


そう遠くない将来
わが家でも迎える段階です
長い間一生懸命働いてきたからこそ
モノの後始末に追われるのではなく
好きなことに向き合える暮らしを
送りたいですね
一方で、家事に定年はありません
炊事、洗濯、掃除は
生きている間ずっと続きます
だからこそ
それまでにモノと向き合い
本当に必要なモノだけに囲まれた暮らしを
つくることが大事だと考えています
と同時に
お金の心配をしなくてもいいように
何にどれくらい必要なのか
そのための資産をどのように準備するのか
家計についても
しっかり備えておく必要があります
▼今を安心して生きるための「終活」について解説しています
▼「ついのすみか」と呼べる家の在り方について解説しています


まとめ


暮らしの変化とモノの持ち方考え方
- ライフステージとモノの関係性
持つモノが今のステージに合わないと、暮らしにくいと感じる - ステージごとのモノの持ち方考え方
独立 買い替えの必要がないモノを選ぶ
結婚 スペースとモノの数・量を意識する
出産 レンタルやサブスクを積極的に利用する
子供の独立 部屋を有効活用する
親の介護 楽に暮らせる空間をつくっておく
定年 本当に必要なモノと資産を持つ
ライフステージの変化で
モノが増えて手狭になったからと
たとえ広いところに引っ越したとしても
モノの持ち方を意識しなければ
空間はあっという間に
いっぱいになってしまいます
家族もずっと一緒
というわけにはいかないので
広い家にひとりになる可能性もあります
独身や子供のいない夫婦にも
歳を重ねることで
ライフステージの変化は起こります
だからこそ
今、どのステージにあっても
今、必要なモノを意識して持つことが
大事なのではないかと感じます