フライパン選びって難しい
使いやすいのは、すぐダメになっちゃう
重かったり手入れが面倒なのは嫌だわ
このように感じている人に向けた内容です
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
私自身も、主婦になり
毎日のように使うフライパン選びに
ずっと迷ってきたひとりです
24年目の現在
- フライパンは消耗品である
- 正しい使い方で寿命は延びる
- 一生モノと合わせて使えば買い替え頻度が減る
という答えにたどり着きました
フライパン選びの参考にしてみて下さい
消耗品である理由
消耗品かどうかの見分け方は
- 値段
- 素材
ではなく
コーティングされているかどうかです
残念ながら
使いやすいと感じるフライパンの多くが
コーティング加工されています
- くっつかない
- こびりつかない
- 油がほとんどいらない
- 軽い
- 簡単に汚れが落とせる
と感じるフライパンが、その例です
そのコーティング材には
- 摩耗に弱い
- 熱に弱い
という特性があるため
フライパンの用途を考えれば
それは致命的な弱点になります
だから
コーティング加工されたフライパンは
寿命のある消耗品になります
コーティング加工の種類
それでも、やはり使いやすい
コーティング加工のフライパン
どのようなモノが
コーティングに使われているかによって
使い勝手や寿命は違って来ます
大きく2種類に分けられます
- フッ素加工
- セラミック加工
フッ素(テフロン)加工
コーティング加工の中でも
一番普及しているのは
フッ素(テフロン)加工です
※テフロンはフッ素樹脂の一部で
デュポン社(現ケマーズ社)の商標登録で
基本的には同じものになります
小さなフッ素樹脂を
表面にコーティングする加工法です
また、フッ素樹脂加工の弱点である
耐熱性を補うため加工されたものが
下記の3つのコーティングです
ダイヤモンドコート
フッ素樹脂+人工ダイヤモンド
非常に硬い粒子である人工ダイヤモンドを
フッ素樹脂に混ぜてコーティングした加工法です
ダイヤモンドにより
通常のフッ素加工より耐久性が高くなり
摩耗に強く、コーティングが剥がれにくくなります
マーブルコート
フッ素樹脂+マーブル(大理石の粉)
非常に硬い粒子であるマーブル(大理石)を
フッ素樹脂に混ぜてコーティングした加工法です
耐久性は
マーブル<ダイヤモンドです
チタンコート
フッ素樹脂+チタン
チタンを混ぜることで
酸や塩分に強く、耐食性が高くなります
- 良い点
・価格が安く、こげつかない
・油の量が少なくても調理できる
・汚れが落ちやすく、手入れが楽 - 悪い点
・高温で有毒なガスが発生する
・傷がつくとはがれやすい
・食材を長時間入れておけない
・温度変化に弱い
セラミック加工
セラミックは陶磁器と同じ素材で
硬く熱に強い特性があります
セラミックをコーティングすることで
耐食性や耐熱性が高くなります
- 良い点
・遠赤外線効果でじっくり火が通る
・高温になっても有害な物質が出ない
・食材に含まれる塩や酸に強く、劣化しづらい
・見た目が白く、焼き加減を確認しやすい - 悪い点
・強火が使えない
・少量の油を必ずひく必要がある
寿命
コーティングあり
コーティング加工されたフライパンは
どれだけ上手く使っても劣化します
はがれたり、焦げ付きやすくなれば
それは、寿命です
はがれたコーティングが食材に混入する
といったリスクもあります
フッ素(テフロン)加工 | 1~2年 |
ダイヤモンド加工 | 2~3年 |
マーブル加工 | 1~2年 |
チタン加工 | 2~3年 |
セラミック加工 | 1~2年 |
寿命の延ばし方
取扱説明書で、可となっていることでも
下記の使い方をすることで
長く使うことが出来ます
- 火力は中火以下
- 空焼き(予熱)しない
- 急速に冷やさない
- 角のとがっていない調理器具を使う
シリコンや木製のモノ - 新品のうちから油をひく
フライパン表面の急激な温度変化を穏やかにできるため、加工が長持ちする - フライパンでの保存は一昼夜まで
長い間保存するとふっ素加工の細かい穴に塩分などの成分がしみこみ、加工がはがれる原因になる
特に⑥は
取っ手が取れるものだと余った場合
そのまま冷蔵庫に入れてしまいがちですが
数日保存するなら移し替えするのが長持ちさせる秘訣です
それでも、寿命を延ばそうとすると
上手く料理出来ないこともあります
やはり、消耗品である
と考えることは必要だと感じます
コーティング無し
フライパンの素材には
- ステンレス
- 鉄
- アルミニウム
- 銅
- チタン など
があります
※コーティング加工されたフライパンも
ベースは、これらの素材になります
正しい使い方と適切なメンテナンスで
場合によっては
一生モノとなるほど長く使えます
ステンレス | 10年程度 |
鉄 | 数十年(半永久) |
アルミニウム | 10年程度 |
銅 | 数十年(半永久) |
チタン | 10年程度 |
しかし、素材によっては
- くっつきやすい、こげつきやすい
- 重い(ステンレス、鉄、銅)
- 高価(ステンレス、銅)
- 手入れが面倒(鉄)
- 熱ムラが出やすい(チタン)
- IH未対応(アルミニウム)
などのデメリットがあります
このことが
寿命があると分かっていても
コーティング加工のフライパンを選んでしまう理由なのかもしれません
もちろん、長持ちすると言われる
コーティング無しのフライパンでも
- 構造のゆがみや欠けでグラグラする
- 特定の場所で毎回食材が焦げる
- サビがでてきた
といった症状が出始めれば
寿命と考えられます
おすすめのフライパン
これまで
様々なフライパンを使ってきました
フッ素加工は、早ければ
1年でこびりつくモノがあったり
こびりつかないことを
2年間保証した唯一のフライパンも
2年後には、しっかりこびりつきました
私にとって鉄のフライパンは
手入れが面倒に感じた上に
上手く使いこなせませんでした
現在は
- ステンレス素材
- フッ素加工
の2枚持ちです
消耗品のコーティング加工と
一生あるいは長く使える素材を
上手く使い分けることで
フライパ選びに迷いが無くなりました
それぞれの良い点悪い点を
理解して使えば、ストレスもありません
フィスラー サーブパン
温度のコツさえつかめば
思っていた以上にステンレス製は扱いやすく、おすすめです
野菜炒めは水っぽくならず
お肉料理は上手に焼けます
重いというデメリットは
両手で持てるこの形にしたことが正解
鍋としても、煮込み料理にも大活躍です
レミパン
疲れていたり、時間が無い時など
何も考えずに使えるフライパンは必要です
新潟県燕市のふるさと納税返礼品になっています
2017年購入のフィスラーのフライパンは
きっとこの先もずっと使い続けられるはず
2020年からのレミパンも
3年経った今も、劣化は感じていません
私にとっては
ストレスなく使えるこの2枚持ちが
今の暮らしの正解じゃないかと感じています
▼収納に関してはこちらの記事を参考にしてみて下さい
▼モノにこだわり選んだ愛用品・おすすめ品を紹介しています
まとめ
フライパンの選び方
値段の高いモノなら
有名メーカーのモノなら
長く使えると思っていたけど
そうじゃないと気付いたのは
お片付けを通して
持つモノを意識するようになったから
自分にとって心地いいと感じる
モノの持ち方、選び方をすれば
暮らしはどんどん楽になります