電気代がなんだか高い‼
電力自由化になって見直したはずなのに…
こんな風に感じている人に向けた内容です
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
2016年4月から電力自由化になり
- 新規参入の小売電気事業者
- ガス会社の電気
- 大手電力会社の新プラン
に変更した人も多いのではないでしょうか
当時、シミュレーションした時とは
現在、様々な要因で事情が変わり
安くなるよう変更したはずの電気代が
2022年9月以降
高くなっている場合があります
原因のひとつに
燃料費調整額の上限撤廃が考えられます
実は、私の実家も陥っていた
電気の契約で確認すべきこと、その対策をご紹介します
電気料金内訳
電気料金は
基本料金 + 電力量料金
の他に
- ± 燃料費調整額
- + 再エネ促進賦課金
- + 託送料金
を含めた金額になります
今回、問題となっているのが
①燃料費調整額です
ちなみに
②再エネ促進賦課金、③託送料金は
プランによる差異はありません
電気料金プラン
各ご家庭が契約している電気料金は
下記に該当します
- 大手電力が提供する従来型の規制料金
- 大手電力が提供する自由料金
- 新電力が提供する自由料金
2022年9月以降、全国平均でみて
規制料金と自由料金の価格(単価)が逆転し
自由料金のほうが高くなってしまう
という事象が発生しています
原因は、燃料費調整額上限の有無です
規定料金プラン
- 従量電灯
- 低圧電力
国の認可を受けて設定された
「規制料金」のプランは
燃料費調整額の単価に
上限が設けられています
つまり、燃料価格がどんなに高くなっても
支払う燃料費調整額の単価は
ある一定でストップします
自由料金プラン
新規参入の小売電気事業者や
大手電力会社の新プラン
大手ガス会社の電気プランには
燃料費調整額に上限を設けていないことがほとんどです
大手電力会社自由料金プラン例
- 東京電力
スマートライフS/L、夜トク8/12、スタンダードS/L など - 関西電力
はぴeタイムR、eおとくプラン、なっトクパック(なっトクでんき) など - 九州電力
電化でナイト・セレクト、スマートファミリープラン、スマートビジネスプラン など - 中国電力
電化Styleコース、ナイトホリデーコース、スマートコース、シンプルコース など - 北陸電力
くつろぎナイト12、従量電灯ネクスト、使っておとくライト など - 中部電力
スマートライフプラン、ポイントプラン、おとくプラン、とくとくプラン など - 東北電力
よりそう+ナイト8/10/12、よりそう+ナイト&ホリデー、よりそう+eねっとバリュー、よりそう+ファミリーバリュー など - 北海道電力
eタイム3プラス、エネとくスマートプラン、エネとくポイントプラン、エネとくS/M/Lプラン、エネとくシーズンプラスB/C など - 四国電力
でんかeプラン、でんかeマンションプラン、おトクeプラン など - 沖縄電力
グッドバリュープラン、Eeホームホリデー など
大手ガス会社の電気
- 東京ガス
- 大阪ガス
- 東邦ガス
- 西部ガス
契約当時は上限があったものが
順次撤廃されています
燃料費調整額の影響
日本は、電気をつくる燃料のほとんどを
海外から輸入しているため
燃料の調達費用は
輸入国の情勢や為替変動で
常に価格が変動します
プラスにもなれば、マイナスにもなり
近年では
- 原油価格高騰
- ウクライナ情勢
- 円安 など
の影響を受け、その調達費用が高騰し
それが「燃料費調整額」に反映されています
燃料費調整額の上限は
基準燃料価格の1.5倍ですが
その上限に達した時期が続いたため
見直す前の規定料金プランの方が
基本料金や電力量料金の単価が高くても
トータルで電気料金が安くなる
という現象が続いています
実際、母が現在一人で住んでいる
実家の電気料金を確認したところ
かなりの差がありました
対策
実家では
「以前見直して、お得なプランにした」
という思い込みがあったようです
今回は
規定料金プラン(従量電灯)に変更しました
ただ、燃料費調整額は毎月変動するため
今後マイナスになることもあります
そして、大手電力会社の規制料金は
経過措置料金なので、いずれ廃止予定です
現在は、燃料費調整額に上限が無い分は
大手電力会社が赤字で供給しているため
その分、規制料金の値段が上がっています
現に、2023年6月に
一部電力会社の値上げが実施され
※北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中国電力、四国電力、沖縄電力o
2024年4月には、政府による補助制度の
激変緩和措置が終了する予定であることから
2024年1月に5社
※東京電力、北海道電力、中部電力、九州電力、沖縄電力
5月には10社全社の値上げが予定されています
契約内容の確認
まずは、契約している電力会社やプランを
確認することが大事です
シミュレーションには反映されない
燃料費調整額があるということを含め
料金の仕組みを理解してこそ
他と比較ができます
本来は
うまく選べばメリットの多い電力自由化です
- 電力量料金(単価)が安い
- ポイントが利用できる
- ガスと電気をセットで割引がある など
一方で、自由に決められる分
- 知らなかった
- 面倒くさい
では損をすることがあるということは
知っておいた方がいいと感じます
その上で、他の電力会社に乗り換えたり
プランを変更したりすれば
暮らしには必須の電気代を
上手にやりくりしていけるのではないでしょうか
また、ガスにも
原料費調整額の上限に有無があるので
合わせて確認することをおすすめします
▼携帯電話の見直しも固定費削減になります
まとめ
電気契約について
家計に直結する光熱費ですが
節約にも限度があります
むしろ
定期的に見直すことで無駄をなくすほうが
自由化の恩恵を受けられるのではないか
と感じます