マイホームを持つなんて、まだまだ先の話だわ
賃貸暮らしじゃ、ついのすみかとは言えないわね
このように考えている人に向けた内容です
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
「終の棲家」は
マイホーム(持ち家)だけではありません
賃貸でも借家でも
どんなに狭くても古くても
快適な「ついのすみか」に出来ます
その理由と
家の選び方から暮らしの作り方まで
これまで様々な家で暮らして来た経験と
整理収納アドバイザーとしての知識から
ついのすみかにするための方法を
ご紹介します
これから家を探そうとしている人
今の暮らしをもっと快適にしたい
と考えている人の参考になれば幸いです
終の棲家とは
そもそもの、終の棲家の定義は
終の棲家、終の住処(ついのすみか)は、最期を迎える時まで生活する住まいのこと。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
住まいとは、家そのものだけじゃなく、暮らしの空間のことでもあります
人の寿命なんて分からないから
最期を迎えるのがいつだなんて
誰にも分かりません
だから
今の暮らしを快適で心地よくすれば
そこは「ついのすみか」になる
と考えられます
つまり
- 持ち家でも賃貸でも
- 広くても狭くても
- 新しくても古くても
どんな家だって「ついのすみか」に出来る
ということです
ついのすみかの選び方(ハード面)
立地や間取りといった不変的な環境選び
個人の努力では変えられないハード面は
利便性や生活動線
を考えて選ぶ必要があります
立地
人それぞれ望む環境は違います
ライフステージが変化しても
住環境は引っ越さない限り
変えることが出来ません
交通の便
駅までの距離、乗り換えの有無 など
- 子供が小さい頃は
郊外の自然の中で育てたいと思っても
大きくなれば通学や塾通いのため
交通の便が良い都心の方が良いと思うかもしれません - 電車やバスなど、乗り換えが多いと
それだけ時間を浪費することになってしまいます
周りの環境
治安、静かさ、近隣環境、文教地区、自然 など
- 駅に近い、主要道路に近いところは
便利な反面、電車・踏切・車の騒音に悩まされるかも知れません - 学校や公園に近ければ
子供の声が聞こえてきます - 掃除が行き届いていない自治体は
近隣トラブルの可能性があるかも知れません
土地
海沿い、山沿い、平地、高台、坂道、階段 など
- 海に近ければ、サビやすいといった塩害を受けることがあります
- 高級住宅街と呼ばれる地域でも
坂の上に立つ高台であれば
老後の暮らしには問題が出てくるかも知れません
※車があるから大丈夫と考えていても
いつまでも運転出来るわけではありません - 家の前が階段になっている住宅は
上り下りの度に注意が必要です - ハザードマップで
自然災害のリスクを確認し
事前に備える必要があります
若い時には考えなかったことでも
歳を取ると不便に感じる
ことも多くなってきます
子供がいれば、その時の年齢によって
求める環境の優先順位が変わってきますが
成長の先まで見越して考える
ことも必要だと感じます
間取り
家事は毎日のことなので
間取りの悪さは
暮らしにくさにつながります
2階建て3階建て
階段の上り下りによる動線
- 2階LDKだと、買い物する度に
食材を2階まで運ぶ必要があります - 洗濯するのが1階
干す場所が2階3階のベランダの場合
水を含んだ重たい洗濯物を持って運ぶのは重労働です
水回り
階上に水回りが無い
- 1階にしかトイレが無いのは
夜中に不便さを感じるかも知れません - ベランダに水栓が無ければ
掃除に手間がかかります
開口部
玄関や掃き出し窓、ドアや階段の幅
- 幅が足りず、大型家具、家電製品の搬入が出来ないことがあります
- クレーンで吊り上げなければならない場合、費用がかかります
※家電製品は買い替えの度に必要
部屋数
用途を持たない部屋
- なんでも部屋は
不要なモノの溜まり場となり
開かずの間となる可能性があります - 将来子供部屋にと考えていても
その間の暮らしで
他のモノを置いてしまうと
そのままの状態になってしまうことが多いようです
これらの多くが
これまで住んできた家で感じたことです
住んで初めて気付くことってありますよね
立地や間取りは
後で改善することが出来ないものなので
慎重に選ぶ必要があります
ついのすみかの作り方(ソフト面)
暮らしを工夫することで叶える空間作り
暮らしのソフト面では
片付ける力を身につけて空間を快適にし
日々の掃除が楽になる工夫をして
その空間を維持しましょう
立地や間取りは変えられなくても、今の暮らしを快適にすることは可能です
片付ける力を身につける
片付ける力は
- モノと向き合う
モノを持つことを意識する - 分類する
持つモノを使うことを考えて分ける - 収納する
分けたモノを使いやすい場所に収納する
の3つで身につきます
人は、日々モノを使って生活しているので
片付ける力を身につけることが大事です
モノを持てば
それを管理する必要があります
手入れをしたり、収納したり
不要になれば手放したり
といったことをしなければ
気付けばモノに合わせた生活を送っているかも知れません
- 賞味期限に追われる食生活
- 片付かないモノの整理
- あふれたモノの収納
に追われる暮らしをしていませんか?
これらはすべてモノに支配された生活です
人がモノに合わせて暮らしている状態ですね
モノと向き合う
1つ目の
「モノと向き合う」ことをせずに
モノを管理しようとしても上手くいきません
片付かないことを
家が狭いことや収納が少ないこと
を理由にしていませんか?
モノを持つことを意識しなければ
たとえ広いところに引っ越したとしても
すぐにまたモノはあふれ出すでしょう
本当に必要なモノは
それほど多くないのではないでしょうか
自分のキャパを超えたモノを
一生懸命管理するよりも
数は少なくても厳選されたモノを持ち
それを大事にしながら暮らす方が
はるかに簡単で楽だと感じます
モノを取り入れる時は
便利さと管理の手間を
天秤にかけて選ぶくらい慎重になれば
本当に必要なモノだけで暮らせる
モノの持ち方が出来るでしょう
▼モノの持ち方については、こちらの記事も参考にしてみて下さい
分類する
2つ目の
「分類する」ことで
使い勝手が格段に良くなります
整理をすることで得られる効果
- 時間的な効果
使いやすさで時短を目指す - 経済的な効果
モノを管理することで無駄を無くす - 精神的な効果
見た目を整えて気分よく過ごす
これらの効果は
暮らしを豊かにしてくれます
管理出来る量のモノを持つことは
- 探しモノが無くなり
- 二度買いが無くなり
- いつもスッキリ片付いていて
モノに対してイライラすることがありません
必要なモノが、すぐ手に出来ることは
当たり前のようですが
片付いていなければ叶わないことです
収納する
3つ目の
「収納する」は
単にモノを収めることではありません
必要なモノが、使いたい場所に
使いやすく収まっている
ことが大事です
収納用品にばかり気を取られがちですが
必要なモノがそれほど多くなければ
収納に悩むこともないのです
人の暮らしは、歳を重ねるごとに変化します
その都度、持つモノも変わるので
この片付ける力が必要なのです
▼片付ける力の身につけ方について解説しています
掃除を楽にする工夫
もしかすると
掃除なんて、しなければしないで
済んでしまうかも知れません
実際、掃除に毎日手が回らない人も多いのではないでしょうか
ですが
汚れは間違いなく溜まっていきます
掃除に手を抜けば
あっという間に汚れてしまいます
どんなに新しい家だって
どんなに広い部屋だって
ホコリだらけでは快適とは言えません
そうなってからいざ取り掛かろうとしても
- 強力な洗剤が必要になったり
モノが増える - 力を入れなければ落ちなかったり
体力がいる - 業者に頼めば費用がかかります
お金が出ていく
年末の大掃除が大変だと感じるのは、汚れを溜めてしまっているからですね
モノの持ち方を変えることで
棚や壁に置いてあるモノが少なければ
サッと拭いたり払ったりすれば
簡単にキレイになります
忙しくて掃除する暇がないのなら
床にモノを置かない工夫をして
文明の利器のお掃除ロボットを利用すれば
「しんどい」やら「面倒くさい」などと
文句も言わず掃除してくれます
↓参考商品↓
壁に掛けられ、尚且つフタ付きのごみ箱を探してたどり着いた商品です
モノが多いと、汚れに気付きにくかったり
掃除することが億劫になります
歳を重ねれば重ねるほど
気力がなくなり億劫さに拍車がかかります
そのうち掃除しない生活が当たり前になり
気付いた時には
手に負えなくなっているかも知れません
仕事には定年があっても
暮らしに定年はありません
生きている限り、家事はデイリー業務です
だからこそ
毎日掃除するのが苦にならない空間をつくる
ことが、「ついのすみか」には必要なんだと思います
気負わず、歯を磨くように顔を洗うように
自然と習慣になれば
やらなければ気持ちが悪い
とさえ感じるでしょう
▼家事が楽になる工夫、掃除が楽になる収納の工夫について解説しています
まとめ
ついのすみかを得るために
住環境は、様々な理由で
全て望み通りに叶えられる訳ではありません
ベストじゃなくても
少しでもより良い選択が出来れば
後は、暮らしの工夫によって
居心地の良い暮らしをつくることは出来る
と考えています
そして
今必要なモノだけを持つ暮らし
が身につけば
ハード面が
ライフステージに合わなくなったと感じたら
身軽に移り住む
ということも考えられるでしょう
「ついのすみか」は
家では無く、暮らし方だと考えれば
そんな選択肢も持てるのではないでしょうか
スーツケースひとつで
旅するように暮らせるモノの持ち方
は楽だろうなと思います
私も、まだ全然その域にはたどり着けてませんが、この考え方は持っていたいと思ってます
楽に暮らせる空間は
今もこれからも
自分の生き方を支えてくれるはずです