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「今さら聞けない24時間換気システム!!」仕組みと必要性

アイキャッチ122画像
悩めるる

24時間ずっとつけっぱなしじゃないとダメなの?

面倒だ代

冬は寒くて…

てんてこ舞子

花粉も気になるし

このように感じている人に向けた内容です

ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです

2003年に設置が義務化された
「24時間換気システム」

名前も、あることも知っているのに
実際に仕組みを理解して使用している人は
意外に少ないようです

特に、多くの住宅で採用されている
第3種換気システムの場合

「寒い」「花粉が入る」といった理由から
あえて使用していない人も

実は、人の健康と家の寿命にかかわる
思っている以上に大事な24時間換気システム

義務化された背景から
必要性と仕組みを理解した上で
上手な使い方についてご紹介します

目次

24時間換気システム

2003年以降に建築されるすべての住宅に
設置が義務付けられましたが

構造的に気密性の高いマンションでは
それ以前より設置されているケースも

24時間換気システム画像

3つの種類

まず確認しておきたい
設置されている換気システムの種類

3種類があり
それぞれ機能性に違いがあります

スクロールできます
種類第1種換気第2種換気第3種換気
特徴第1種換気画像第2種換気画像第3種換気画像
機械給気→機械排気機械給気→自然排気自然給気→機械排気
メリット空気の流れをコントロールしやすい
室温を保ちやすい
外部からの雑菌やホコリを取り込みにくい
衛生的
室内に空気がたまりにくい
コストが安い
デメリット設置コスト・ランニングコストが高い気密性が低いと壁内結露が起こりやすい外気の影響を受けやすい
使用される建物施設・ビル・住宅病院・工場住宅

住宅に採用されているのは
第1種と第3種で

第1種換気は
全館空調住宅やタワーマンション
一部の注文住宅などにみられ

第3種換気は
一般的な戸建てやマンションに多く
わが家は、これになります

換気のデメリット

近年の住宅が
高断熱・高気密になった弊害ともいえる
シックハウス症候群を引き起こす
原因物質の増加による
健康被害住宅の早期劣化

そのリスクを回避するための
24時間換気システムですが

とりわけ第3種換気システムは
外気の影響を受けやすいため

特に冬場に
「暖房」と「換気」が対立することで
寒さを感じる人が多く

冷暖房効率のアップや省エネといった
せっかくの高気密高断熱のメリットに
相反する換気が快適さを損ない

その他にも

  • 花粉やPM2.5が気になる
  • 電気代がかかる
  • 定期的な手入れが面倒

と感じることなど
多くのデメリットがあることが
24時間換気システムを
積極的に使わない理由なのかもしれません

あたたかい部屋画像

24時間換気の必要性

高温多湿の日本では
漆喰や無垢材などの自然素材を用いた
風通しの良い家づくりが主流でしたが

昔の日本家屋画像

時代と共に、住宅の素材には
断熱材のグラスウールや外壁の化学ボード
床の複合フローリングなどが取り入れられ

気密性が高くなったことで
シックハウス症候群の原因物質が
外に逃げにくい環境になったことが
原因のようです

近代様式の家画像

また、空気が滞留して
湿度が高まることで起こる結露

  • 木材の腐食
  • カビやダニ、シロアリの発生
  • アレルギー症状の発症

などを引き起こします

結露画像

そのままにすれば
窓枠や床の木材に浸透して腐らせ
壁や床にカビを生やします

クローゼットの中の服やかばんに
カビが生える原因にもなります

24時間換気システムを使用すると
結露はかなり改善されると実感しています

もちろん
いくら換気システムが作動していても
余白のない場所には空気は流れないので
ゆとりある収納の工夫は必要です

24時間換気システムの仕組み

24時間換気システムは
これまでの換気のイメージ
窓を開ける、換気扇をつけるといった
局所換気とは、まったくの別もので

わが家の第3種換気では
壁や天井に設置された給気口から
外の空気を取り入れ

換気1画像

ドアの下から、家全体へ流れ
※ドアは閉めていても
下にあるわずかなスキマから流れます

換気2画像

トイレや洗面所などの排気口から
外部へと排出して

換気3画像

自動的計画的
住宅の中の空気を循環させ入れ替えます

1時間で建物内の空気の約半分が
ゆっくりと入れ替わる換気量です

給気口の位置

壁や天井に設置されていることが多く

給気口1画像
室内
給気口2画像
室内
給気口5画像
室外
給気口6画像
室外

わが家のように、窓枠タイプもあります

給気口3画像
室内
給気口4画像
室外

排気口の位置

トイレや洗面所の換気扇は
局所換気だけじゃなく
24時間換気の排気口の役割を兼ねている
ことも多いです

換気扇1画像
換気扇2画像

給気口は常に開いておき
換気扇をつけっぱなしにすることで
24時間換気システムは成り立っています

ただ、換気は
暮らしの快適さに大きくかかわるので

わが家では
冬は、結露対策を意識して
夏は、窓を開けていることも多いため

給気口は365日24時間開けていますが
キッチンや浴室の換気と合わせて
排気の換気扇で調節しながら
換気をおこなっています

▼関連記事

デメリット対策

換気の必要性を理解すれば
24時間換気システムをうまく利用し
デメリットには対策を立てることで
健康で快適な暮らしにつながります

寒さ対策

換気口は直接外とつながっているので
外気が入ってくることで寒さを感じます

換気扇3画像
トイレ換気扇(排気口)

室内給気口からの風が寒い場合は
既存の上からかぶせられるタイプや
風量調節ができるカバーに変更する
という方法があります

交換できるフィルター機能を持った 換気口の上にかぶせる、後付タイプの換気口カバー
ワンタッチ3段階開閉機構/軽くプッシュするだけで、風量を3段階に調整

花粉対策

給気口から入り込む量より
外からついて入る量の方が多いと言われ
換気しなければ逆に室内に滞留します

フィルターをつけることで
給気口にはきれいな空気を取り込み
排気口は、掃除が楽になります

花粉やPM2.5に対応した
高性能フィルターと空気清浄機を
合わせて使用するとより効果的です

フィルターサイズ画像

わが家の給気口は
フィルターがない窓枠框タイプなので
定期的に拭き掃除をして

トイレと洗面所の換気扇(排気口)には
市販のそのまま貼れるフィルターを
カットして使用しています

フィルター1画像
フィルター3画像
フィルター4画像

給排気口ともに2~3ヵ月で汚れるので
定期的なフィルター交換や掃除をしないと
換気の効果を十分に得られません

給気口汚れ画像
フィルター2画像
換気扇4画像

わが家がキッチンのレンジフードで
長年愛用しているビーワンショップにも
給気口フィルターがあるので
参考にしてみてください

まとめ

換気口画像

24時間換気システム

コロナ禍で
換気の必要性が広く認識されましたが

人はどうしても
快適さを優先してしまいます

24時間換気システムを上手に活用すれば
感染症予防とリスク回避になり
健康で快適な暮らしにつながります

あらためて意識しておきたいと思います

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