要らないと思っても、なぜか捨てられないのよ
捨てられないから、いつまでたっても片付かないわ
このように感じている人に向けた内容です
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
人は、感情が邪魔して
片付けられないことがあります
その感情とは
- 過去の執着心
「高かった」「罪悪感」 - 未来への依存心
「もったいない」「何かに使えるかも」
などが考えられます
現在じゃないんですね
片付かないと感じたら
過去や未来ではなく
現在軸で考えてみましょう
感情に引っ張られることなく
モノの要不要を判断する方法についてご紹介します
過去に執着する感情
当時、必要だったモノでも
今の暮らしには要らなくなることは
よくあることです
高かった
■ブランド品の服・カバン・靴 など
どんな高級なブランド品でも
ほとんどのモノは
時代によりデザインが変化しています
過去に流行ったモノは懐かしさを感じさせ
身に着けるには恥ずかしい
と思ってしまうことがあります
また、モノは劣化します
どんなモノでも、永遠ではありません
手入れを怠れば
カビが生えたり金具がサビたりすることも
あるでしょう
その手間をかけるだけの価値は残っていますか?
■毛皮のコート
昔に流行り、高かった毛皮も
今着ている人はほとんど見かけないのに
クローゼットに眠ったままにしている人は
少なからずいるのではないでしょうか
リメイクする方法もありますが
更にお金をかけた上
今後の手入れや収納スペースを考えた時
そこまでして持つ意味はありますか?
■振袖
自分が着ていた振袖も
娘や身内に女の子がいてこそ譲れますが
それでもその子が自分より大きく成長すれば
つんつるてんになってしまうかも知れません
その場合の仕立て直しや
汚れていた場合のシミ抜き、洗い張りは
とても値段が高いのをご存知ですか?
1年に1度は、湿り気を抜くために
虫干しも必要です
今後着る可能性と回数
管理の手間まで考えると
持ち続ける価値はありますか?
「高かった」は過去の価値観です
管理の手間と、もう一度お金を出してまで買いたいかどうかで考えてみましょう
上記のモノは一例であり
すべてを否定するものではありません
モノと向き合うことで
自ら判断することが大事です
思い出
■ご当地名が入ったグッズ
お土産あるあるですね
たとえば
マグカップならたくさんあるのに
旅行の思い出という名の下
つい買ってしまいませんか?
今あるモノが割れたら使えるから
と思いながら持っていても
マグカップはなかなか割れません
繊細なティーカップはすぐに欠けてしまうのに、マグカップは分厚く頑丈ですよね
誕生日プレゼントにもらう事も多く
気づけば必要以上に持ちすぎていませんか?
■特産の置物やぬいぐるみ
- 動物園・水族館・テーマパークのぬいぐるみ
- 木彫りの熊の置物
- シーサー像 など
お土産として買いがちな
ご当地置物やぬいぐるみ、人形などは
処分しにくいモノの代表です
旅行先でつい買ってしまうこの手のモノが、のちの片付かないモノとなる可能性が高いです
思い出にと買ったけど
使う訳でもなくしまいっぱなし
または、部屋の隅でホコリをかぶっている
なのに捨てられないのは
過去の楽しかった思いがあるからですね
「思い出」はそのモノだけではないはず
写真に残っていたり、なにより記憶に残っていませんか?
モノとして残す意味があるのか考えてみましょう
罪悪感
■友人の結婚式の引き出物
■誰かのお土産・プレゼント
■知り合いの手作りの作品 など
自分のモノなのに
他人の感情が入り込んでいるため
判断を難しくしてしまうモノたちです
「罪悪感」は他人に対して持つ感情です
気に入っているのなら悩まないはず
きっとそうじゃないから、悩んでいるのではないでしょうか
他人の思いや価値観を背負ってまで、持ち続ける必要があるのか考えてみましょう
これらはすべて
過去の思いがモノへ残ってしまっている状態
です
本来、不要になった時点で手放すべきですが
そう出来ないのは
過去に執着していると考えましょう
実は
人とモノとの関係性は、すごくシンプルで
- 使っている
- 使っていない
だけです
そこに感情が加わるから
途端にややこしくなり悩んでしまうんです
現在軸で考えることで
過去のモノが
今の自分と今の暮らしに必要なモノなのか
が明確になります
収納場所が無い、片付かない
などの悩みの種になっているのなら
持ち続ける理由は無いのではないでしょうか
手放せば
現在必要なモノを考えるだけでよくなります
未来へ依存する感情
先のことを考えてしまうのは
誰しもが持つ感情です
もったいない
■片方だけ残ったモノ
■前に使っていたモノ など
もう使わないのに手放せないのは
まだそれがモノとして
利用価値があるように感じてしまう
からです
- カップは割れたけど、残ったソーサーは
まだお皿として使えそうだから
捨てるのはもったいない - 片方落としてしまったピアスやイヤリング
片耳だけでは身に着けないのに
それが高かったモノだったから
手放すのはもったいない - 前に愛用していたモノだから
新しいモノを手に入れたとしても
処分するのはもったいない など
「もったいない」という感情は、判断を未来に先延ばしにしているだけです
モノとして存在するのと、モノとして価値があるのは違います
今の暮らしに必要かどうかで考えてみましょう
いつかどこかで使える
■キレイな箱や包み紙やリボン
■お弁当についてくる箸やおしぼり など
ついつい取り置いてしまうのは
この先使うかもしれないと思うからです
「いつかどこかで使える」は、未来へ依存する感情です
フリマ発送時の梱包に使う、遠足の時に使う、掃除に使うなど、使う用途や時期が明確な場合のみ、必要な量、数だけを持つことを考えましょう
不安だからストックしておこう
■大量のトイレットペーパーや洗剤
■使い切れない量のボールペン など
消耗品は、どうせ無くなるモノだからと
特売などで大量に買ってしまったり
粗品で貰うことの多いモノは
気付けば引き出しいっぱい持っていた
なんてこともよくあります
自分の暮らしは
モノをどれくらいのペースで消費しているか
考えたことはありますか?
「不安」は、現在の暮らしが確かではないから起こる感情です
手元には必要な分だけあればいいと考えられるよう、今の暮らしを整えましょう
これらはすべて
まだ起こっていない未来に対して抱く感情
です
今、必要なモノがあればいいはずです
なのにそう出来ないのは
未来に依存していると考えましょう
不確かな未来の為に取り置いたモノが
スペースを圧迫し
今必要なモノが使いづらくなっているなら
本末転倒です
未来を思い取り置くモノが
今の悩みの原因であるなら
現在軸で考え
今の暮らしを快適にすることを一番に考えましょう
モノは存在しなければ
片付けるという行為そのものが
必要ありません
▼モノの処分の仕方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい
まとめ
モノに宿る手放すべき感情
上記に挙げたモノはあくまでも一例で
中には
思い出と罪悪感が重なり合っていたり
高かったからもったいないといった
過去の執着を未来に依存するケースもよくあります
きちんと自分の中で
モノに宿る感情を理解した上で
持ち続けるのであれば問題ありません
しかし
今、片付かないことで悩んでいるのなら
現在を中心に考える
ことで解決することがあると思います
ロボットじゃないから
感情抜きに判断するのは難しいことです
でも、今を大切に考え、現在の悩みが
過去や未来のモノだと分かった時点で
どちらを優先すべきか判断出来るのではないでしょうか
片付かないと悩んだ時
現在軸でモノを考えることを
判断基準のひとつにしてみてはいかがでしょうか