収納が足りないから、広いところに引っ越したいな
リフォームしたら、収納をもっと大きくしたいわ
このように考えている人に向けた内容です
ついのすみかづくり(@tsuinosumika15)
整理収納アドバイザーの akemiです
「片付かないのは
今の暮らしに収納が足りないから」
という思いが
引っ越しを考えたり
家を買う時、建てる時
リフォームやリノベーションを考える時に
収納は
◎ とにかくたくさんある方がいい
◎ 広ければ、もっといい
と感じてしまうのではないでしょうか
収納の知識があれば
◎ 必要な場所に
◎ 必要な広さの収納があれば十分
だと分かります
すると
小さなリフォームで満足出来たり
住み替えする時にも
選択肢が広がるでしょう
- あると便利な収納の場所
- 適切なサイズの収納
- 使い勝手に大きく影響するとびらの形
転勤により様々な家に住み
ライフステージの変化を経験してきた
私が思う「収納」について解説します
収納するモノ
まずは
何のために何をどれだけ収納するのか
を考えることが第一です
これを考えなければ
- 取りあえず片付かないモノを押し込める
- 不要なモノまでため込んでしまう
こととなり、これが
収納が足りなくなる要因となります
たとえ今より大きな収納を得たとしても
いつの間にかまたいっぱいになってしまい
いつまでたっても片付かない
と感じてしまうでしょう
また、収納して終わりではありません
出して、使って、しまう
までを考えることが必要です
人の暮らしでは
モノは使うためにあります
そう考えると
どんなに思い出のモノでも
しまいっぱなしでいいモノは
なにひとつ無いように思います
それを
どこに収納すれば便利かを考えれば
人とモノの関係性は最適化し
暮らしは楽に変わります
その上で、家を買う時、建てる時
年を重ねることで暮らしが変わり
住み替えやリフォーム
リノベーションをする時
役立つ収納の知識を身につけましょう
収納の場所
人それぞれ
持っているモノは違っても
考え方は
自分に必要なモノとそれを使う場所との動線です
玄関
外とつながる玄関周りには
大きかったり、重かったりするモノを
家の中に持ち込まず収納出来ると便利です
下駄箱に入りきらない
オフシーズンの靴を収納したり
段ボールや缶などの資源ゴミを
捨てる日まで置いておく場所を
作っておいたりと
玄関周りの収納は
暮らしが変わっても使用用途の多い場所です
<収納例>
- ベビーカー(子育て時期)
車いす(介護時期) - スポーツ道具
ゴルフバッグ
スキー板・スノーボード
マウンテンバイク
釣竿… - スーツケース
- 園芸道具・工具
- 日用品のストック
ペーパー類
ペットボトル… - 季節の家電製品
- 防災用品
- 資源ゴミ など
リビング
リビング収納があれば
家族が集まる場所で
使いたいモノがすぐに手に取れ
後、すぐに元の場所に戻せるから
いつもスッキリとした空間が保てます
わが家(木造2階建て)では
通信設備を1階リビング収納の上段に
設置しています
※鉄筋コンクリート造では速度が出ない原因になる場合があります
また、ノートパソコンやプリンターも
収納しています
<収納例>
- 書類関係
- 写真データー・アルバム
- 書籍
- 文房具/薬/爪切り・耳かき
- Wi-Fiルーター/電話線 など
キッチン
パントリーがあると
キッチンの作業スペースを圧迫せず
在庫の確認も楽に出来ます
<収納例>
- 食材
- ストック
- 調理道具
- ゴミ箱 など
個人の部屋
子供がいれば、小さい時は
ファミリークローゼット等で
親がまとめて服を管理するのが楽ですが
成長すれば、自分で管理するようになります
そうなった時に多くの人が悩むのが
既存のクローゼットの小ささ
ではないでしょうか
個人の部屋は
机やベッドなどのスペースがあれば
出来るだけ壁面収納にするのがおすすめです
後からタンスやパイプハンガーを置くよりも
空間を有効に使えるでしょう
両側の部屋から利用できるクローゼットも
便利で、人気の間取りです
収納の大きさと仕様
奥行き
収納の大きさは、奥行きが重要です
引出し収納を入れた場合
奥行きの深さの分だけ
引き出す分のスペースが手前に必要
になります
逆に、奥行きが浅ければ
とびらを開け閉めする度
モノが引っかかってしまうことにも
男性コートの厚みが約60cmなので
クローゼットなら奥行き70cmあれば
ストレスなく収納出来るでしょう
また、納戸やウォークインクローゼット
といった大きな空間は
人が入るスペースが必要になるため
出し入れすることまで考えれば
必ずしも
大きな収納 ≠ たくさん入る
とは言えません
可動棚
持つモノが変わっても
高さが変えられる可動棚がおすすめです
モジュールに合った収納ケースが
シンデレラフィットすることも多いです
収納の大きさに合う収納用品を探すのは
意外に難しいものです
スチール棚を入れることで
パイプが邪魔をして収納ケースが入らないこともあります
わが家で唯一、可動棚にせず後悔しているパントリーです
収納とびら
収納とびらを取り付けるには
メリットとデメリットがあります
- ホコリが入りにくい
- 日に焼けない
- 見た目がスッキリする
- とびらを開け閉めする手間がかかる
- 開口部を意識した収納が必要
- 換気が悪くなる
収納するモノによって
使い分けることで、暮らしが楽になります
とびらの形には、大きく分けて
開き戸と引き戸があり
収納したモノを出し入れする際に
大きく影響してきます
開き戸
片開き/両開き
開閉時に、とびらの幅の分
手前にスペースが必要です
また、とびらの丁番が
出し入れする時に引っかかることがあります
折れ戸
開閉時のスペースがコンパクトになるため
手前のスペースは少なくて済みますが
とびらが折れ曲がった厚みの分
間口がせまくなります
更に、折れ戸には2つのタイプがあります
固定タイプ(上吊式)
片側が壁に固定されているので
開閉がスムーズです
下にレールが無いので
見栄えもよく、掃除も楽です
とびらが折れ曲がる位置と重なる中のモノの
出し入れがしにくくなります
その分、奥行きが必要になる場合があります
上で吊って支えているので
開閉する度、とびらに負荷がかかり
折れる部分の丁番が壊れやすいです
フリータイプ(上吊+床レール式)
レールが上下についていて
とびらが左右に動いて開閉出来るので
開口が広くなり
中のモノの出し入れがしやすくなります
床のレールに
キャスター付きの収納ケースが
引っかかったり
ホコリが溜まりやすいといった面もあります
▼丁番を自分で修理する方法をご紹介しています
引き戸
押し入れのふすまなどに多い引き戸は
左右に動くので、とびらのスペースが必要ありません
真ん中の位置に収納したものが
出し入れしにくく
素材が木だと、開閉時に重く感じます
ロールスクリーンを取り付け
上下に開閉する方法もおすすめです
わが家は、とびらを付けず
オープンにしています
まとめ
収納の知識
モノを必要とする私たちの暮らしでは
どうしても収納することを意識しがちです
ただ、持つモノの方を意識する方が
片付かないと悩むことなく
快適に暮らせるのではないかと感じます
それでも
必要なモノが
必要な場所に収納されていれば
更に楽に暮らせるでしょう
そのためにも
収納の知識は持っていると
きっと役に立つのではないでしょうか